フィギュアスケートの旧採点方式って、どんな感じだったんですか?3Aは何点とか決まり無かったって事ですか?
じゃあなんで、みどりちゃんは3A跳んだんですか??
伊藤みどりが3Aを飛んだのは、まあ、もちろん飛べたから飛んだんですが、
いま的な戦略で言えば、
「PCSがなかなか上がらないから、TESをめちゃくちゃ上げるために難しいジャンプを飛ぼう!」
と思ったからですね。
旧採点は「順位点」だけが問題で、
エレメンツごとの得点も総得点も明確には付けられませんでした。
ジャッジには、ジャンプごとの評価のおおまかなガイドラインはあったようですが、
他の選手との「比較」が重要で、この選手は何位か、が発表されました。
旧採点では6.0が満点だったということはご存知だと思います。
テクニカルとプレゼンテーションの二つの点数が発表されましたが、
その得点自体には意味がなく、A選手とB選手を比較するためにだけつけられていました。
例えば3Aを飛んで2ミスだったみどり選手にジャッジをするとします。
すでに演技を終えた、3ルッツまでをパーフェクトだったC選手と比べて、
上か、下か?
C選手には5.8/5.9で、現在1位をつけている。
みどりを彼女より上にするには、5.9/5.9か、5.9/6.0、6.0/6.0の3つのパターンをつければいいし、
下だと判断するなら、5.7/5.8とか、ともかく下の点をつければよろしい。
(さらに、現在2位の選手より上か、下か?と決めていきます)
まだ他の演技者がいて、みどりやC選手よりも上位になる可能性がありそうだったら、
まだ、「点数を残しておかなくてはならない」。
6.0は「完璧!もうこれ以上ない!」という点数ですが、
滑走順によって、出るか出ないかは変わってくるというわけです。
旧採点でも、大技を評価するジャッジもいたし、スケーティングを重視するジャッジ、
完成度を重視するジャッジ、判断は、いろいろでした。
順位が分かれることもたくさんありました。(というかそれが当然でした)
新採点では、ジャッジ個々の評価にまかせられていた部分が
点数で明確化された部分がかなりあるというだけです。
というのを見て来た身としては、
「PCSやGOEの点数がばらばらだからジャッジがいい加減で信用できない」
とおっしゃる方の意見が、どうにも感覚的に理解できないのです。
今みたいにルッツは何点、フリップは何点ということはなかったですが、ルッツが難しいジャンプという認識は確実にありました。
トップを狙う選手はフリーでルッツ2本が当たり前という感じだったように思います。(女子シングルの話です)
ルッツ無しでも、完成度の高い他のジャンプだけで結構なスコアがもらえたりもする今とはだいぶ違った採点だったように思います。
トリブルアクセルは男子でも難しいジャンプでしたので、女子で降りられたらものすごいことでした。
難しいジャンプを降りられればそれだけで技術点がはねあがったりもしました。
極端な話四回転を降りたら技術点も芸術的印象点も満点に近い数字が出たりしたのです。
このへんはスビンもスケーティングも他のジャンプも全部しっかり評価される今とは違う点です。
伊藤選手のアルベールビルのフリーでは、ルッツがダブルになったり、序盤の3Aで転倒したりと大きなミスがありましたが、演技終盤で3Aを降りたことで、技術点はかなり高い数字が出ました。今なら3Aをひとつ決めたからといって他でミスすればそこは確実に減点されますから、今とはだいぶ違っていたのですね。
採点のすべてに渡って判断の決まった基準がなかったので、分かりやすくいうと採点全部が今の『説明のないGOE』のようなものだったんです。回転を重視するジャッジもいれば降りればOKなジャッジもいたということです。
今でもGOEと演技構成点は説明責任がないのでそこは旧採点に似ていますが、行った要素をどう認めたかだけは明らかになったので、それぞれの要素に決まった基礎点が決められたこととでだいぶ透明性が生まれました。しかしGOEで実際与えられる得点は大きく変化しますので結局は個々の演技審判に委ねられている部分は変わらず大きいのです。
技術点と芸術点の2種類がそれぞれ6点満点で、審判の主観でした。ジャッジはしっかり国名が記された枠に自分の点数お表示してました。それから順位点というのがあった(全員に同じ点をつけることができなかった)ので、滑走順が今よりもっと重要でした。つまり早い段階では様子見で、順位点1をつけたがらないから、損でした。
なんでみどりちゃんが3A跳んだか?アスリートだからで、アイデンティティだからです。
1つ1つの技に点はなかったです。
>3Aとんでも、3T飛んでも、あんまり差はなかったってこと?
出来栄えの差、つまって落ちたような3Aと大きな伸びのある3Tだったら3Tの印象がいいかも、ただ、ジャンプの難易度は今と変わらなく、審判もそれは分かっているので、この難しい技ができるから5.9とかそういう差はあったでしょう。ジャンプの種類の少ない人には、あまり技術点は伸びなかった。
伊藤みどりくらい、くっきりはっきりクリアなジャンプを全種類跳んでたら、そりゃ高い技術点つきますよ。あたしが一番好きなのは「5、6s!!」(ファイブシクシーズ)って言葉です。「わぁ、6点が5人も!!」
あと、こけると技術点じゃなく、流れがなくなって美しくないってことで芸術点が下がってました。
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